『江見水蔭』

今では明治文壇の作家として認知されているが、十数年前までは一世紀にわたって研究者の間でもほとんどその名が取り上げられなかった江見水蔭。
この忘れられた作家が返り咲く切っ掛けを、いささかではあるが私が後押ししたとあえて自負させて頂きたい。

その江見水蔭復権の発端となったのが、近代文学古書籍の権威、浪花書林・故 梶原正弘氏から私への依頼だった。
当時浪花書林に勤め、梶原氏から信頼を得ていた大阪矢野書房の矢野氏と私との会話で、私が度々江見水蔭の面白さを話したこともあり、浪花書林が「江見水蔭特輯」(平成13年6月17日発行)を企画、その序文を求められたのが事の次第である。

不幸にも江見水蔭は、大正期以降は無名と言っても過ぎない作家であった。しかし明治から大正の極初期にかけては、明治文壇を代表する人気作家の一人として活躍していた。では何故、この人気作家は埋もれてしまったのか。
それを解く鍵については「江見水蔭特輯」序文に記している。加筆訂正の上で、全文を紹介させて頂きたい。

掲載の写真は、浪花書林『江見水蔭特輯』、小生の序文原稿(当時はPCではなく手書き)、江見水蔭自筆原稿「三面奇談 壁の眼の怪」である。

 

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